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COLUMN

numero156

 

バローロ

 

ワインを飲むかたなら聞いたことはあるかもしれませんね。

バローロは「イタリアワインの王様」と呼ばれています。

 

イタリア・ピエモンテ州、バローロ村周辺という限られた区画でつくられる、

ネッビオーロという葡萄100%を使うワインです。

重厚でしっかりとしたボディーが特徴です。

 

同じくピエモンテ州でこちらもネッビオーロ100%でつくられるワイン「バルバレスコ」は、

「イタリアワインの女王」と呼ばれ、

女王らしいエレガントなワインと言われています。

 

 

自分の中でもバローロは特別なワインです。

というのも、、、

 

東京にいた頃、今は無き銀座の隠れ家イタリアンに通っていたんですが、

*現在はシェフが独立、東中野でお店をやっています。

そこのオーナーでソムリエのTさんに懇意にしてもらっていて、何度か自宅に招いてもらったことがありました。

 

Tさんはソムリエでありながら料理もプロ。

世田谷の閑静な住宅街の一軒家にお一人で住まわれていましたが、自宅のキッチンもプロ仕様。

 

テーブルセッティングや皿、クロスまで本格的。(上記画像。コレ自宅です)

「このままレストラン営業が出来ます状態」。

料理もコース仕立て。

 

素敵なクラシック音楽やジャズを最高のスピーカーで聴きながら、

きっちりと仕込みされた前菜から始まる皿が完成するのを、

キッチン前のカウンターで白ワインを片手に立ち飲みしながら眺め、

その料理の調理法について詳しく教えてもらい、

皿が完成したらテーブルに持って行って座って一緒に食べ、話し、

また次の料理を作り、ワインを飲み、、、

 

ドルチェにエスプレッソ、グラッパまでいただくというなんとも贅沢な時間を用意してくれていました。

 

そんな至高の食事会。

ある日開けてくれたワインが、

バローロでした。

 

 

一年半ほど前。

自分でワインを販売するようになって少ししてから、

インスタで偶然見つけたインポーターがありました。

 

何かビビッとくるものがあって直接メッセージし、取り引きをスタート。

間もなく、全アイテムのカタログが送られてきます。

 

そんなある日、グーグルフォトに保存していた昔の写真を何気なく見ていたら、

上記、Tさん邸での食事の写真が出てきました。

 

懐かしいなー、、、あの時に飲ませてもらったワイン、本当に美味しかったよな~、、、

なんて思いながら見返していたら、

 

?!

このワインのラベル、見た事ある。

もしかして、あのインポーターで取り扱っているあの蔵のバローロじゃない??

 

慌ててカタログを調べたら、

ビンゴ。

正に、あの時に飲んだバローロの画像と同じラベルのワインが掲載されていますやん。

 

 

当時、28歳くらい?だったはず。

それまでもワインは飲んでいたけど、テキトウに買って飲んでいました。

 

あの日、

開けてくれていたワインの美味しさに感動し、そこから自分の、

「イタリアワインしか買わない、飲まない」

がスタートしたんですよね。

 

自分にとって「イタリアワイン好きのターニングポイント」となったワイン、

それが今たまたま、自分が取り扱っているインポーターにあったというわけだ。

なんか運命的じゃないですか。

 

勿論、早速取り寄せたんですが実はまだ飲んでいまへん。

 

バローロは長期熟成型だからまだちょっと若いというのと、

*現行は2017ビンテージだから今で瓶熟成5年目。あと3年かな~て感じでしょうか

 

「ちゃんとした時」に「ちゃんと開けたい」なと思って。

はて、いつ開けようかしら。

 

ふむふむ

 

 

これが(あの日)の画像。

開けてくれたのは「ガリアッソマリオ・バローロ トリリオーネ」。

写真、グーグルフォトに残っていたんですよね。

 

よく見えないけど2003ビンテージ??

当時ではまだまだ若いワインだったはずだけど、

数日前に抜栓してデキャンティングを数回しながらお世話してくれていたと聞いていました。

正にプロの成せる技。

ポテンシャルを引き出されてかなり開いていたんだと思う。

 

ワインを知らない当時の自分には感動的な美味しさでした。

 

 

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