numero 3
レッゾを建築する際に一番悩んだのが前面の外壁の素材。
つまり外観です。
当初、設計事務所から提案されていたのはレンガ、もしくはガルバリウム鋼板でしたが、
パースを何度見てもしっくりとこない。
随分悩みました。
「Rezzo」と大きな看板を付けるつもりはなかったので、
ファサードそのものをサイン(看板)として機能させるデザインが必要でした。
そしてその為に不可欠だと考えていたのが、
植栽です。
新店舗の建築にあたって最も重要視していたのが、この植栽計画。
建物の形が決定してから、木の種類、木の高さ、植える場所、枝の方向、etc、、、
建物とのバランスを考え、自分で何度も何度もスケッチ画を描きました。
色々な造園会社に相談しましたが、やはり背の高い高木の取り扱いが、無い。
困り果てて飛び込んだ隣町の「庭工房」さんが、
「丁度良い高木を山に植えています。それを使いましょう!」と、話しはグングンと進みました。
植栽は決まった。
さてファサードをどうするか・・・
最終的に決断したのが、ウッドを使った現在のファサードです。
レッゾの前面道路は世界遺産、熊野古道や南紀白浜への観光客も多く通る田辺バイパス道路。
この紀南地方の自然という景観を極力損なわないよう、「木」を使うことにしました。
もちろん木は色落ち、腐食等の心配と付き合っていかなければいけませんが、
経年劣化による変化を愉しもうと捉えようと。
そして何より、
イメージしていた高木とのバランスがとても良かった。
建築して4年が経ち、ファサードのレッドシダーの塗装も少し色褪せてきたようにも感じています。
しかし退色しても悪い色味では無さそうです。
防腐処理はそろそろしないといけないのかもしれませんね。
今の時期、植栽のメインである高木のモミジが真っ赤に紅葉しています。
それに呼応するように植えてあるアオダモ。
葉はないですが、その枝ぶりもとても美しい。
ここからはモミジの落ち葉との戦いです。