numero127
ご報告
突然ですが、
スタッフMASAこと宮口将之がこの5月1日でレッゾを卒業致しました。
独立に向けて始動します。
寂しくなりますが、立派に成長しての卒業。
今後のMASAの動向についても報告していけたらと思いますので応援してやってくださいませ!
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14年前。
オープニングに際してのスタッフ募集に複数人が面接に来てくれました。
その内の一人だった宮口。
「あの~、、、すみません~、、、面接お願いしていた者なんですけど~、、、」
と、開けて入ってきたのは、
髪は肩の下まで伸び、金髪とオレンジやら赤やらが混ざり、くせ毛でボサボサ。
前髪で目が隠れていて暗く、背を丸め、
お世辞にもオシャレとは言えない洋服と踵を踏んだ汚いスニーカーを履いた男。
のそ~、、、とまるでお化けのように。。。
「あ~、、、ヤバイのきたでー、、、こりゃあ無いわ、、、」
と瞬時に思ったのを覚えています。
ま、とにかく面接しないと、と思って話をしてみると、
人当りは良さそうだし、
「ゼロから育てたら案外バケるかも!?」と思うようになりましたが、
(カマをかける)つもりで聞いてみました。
「その髪を今すぐ綺麗に切って染め直して、洋服ももっと綺麗めのファッションにしていく勇気がある?
あるならキミを採用したいんだけど」と。
あっさりと「はい大丈夫です」と言うもんだから(笑)
結果、複数人の中から彼を採用しました。
この狭い地方しか知らない彼。
とにかく彼には美容師の技術を教えること以上に、
一人の大人として成長出来るよう、その狭い価値観を広げてやろうと決めました。
東京に連れて行って色々なレストランで食事したり、洋服の買い方を指南したり、
大阪へ行って一緒に買い物したり、あえて高級ブランドショップへ入って接客してもらったり、
クラシックコンサートや狂言のコンサートに連れて行ったり、
地元でも色々な店に行ったり、様々な人に会わせたり、、、
とにかく、価値観が広がる経験をさせてやろうとしました。
レッゾでやってきた読書会や様々なイベントも、半分は彼の成長の為と言っても過言ではありません。
それらが今の彼にとってどう働いているかは分かりませんが、
間違っていなかったとは思っています。
スタイリストになり、移転を機に店長を任せて更なる成長を促し、
それからは相棒、右腕となって頑張ってくれました。
そして気が付けば彼も30半ばの良い大人に。
2月頃「独立しようと思うんです」
と相談された時に思ったことは、
「ほ~!そんな風な気持ちになるまで成長したのか!」と、寂しさよりも関心したのを覚えています。
勿論、彼には「反対なんてしないし、応援するよ」と伝えました。
但し、条件も付けました。
それは
<決して中途半端な事をせず、我々も「あの店は元レッゾのMASAの店なんです!」と、
胸を張って言えるようにしっかりと時間とお金を掛け、デザインされたカッコイイサロンを創ること」
と。
自分が知っている人間の中で、誰よりも自分に甘く、誰よりも自分へのハードルが低く、
誰よりも中途半端が大好きな彼・・・
そんな自分に気が付き、変えていくための一歩になるような、そんな条件を付けました。
退社、という言葉はあえて使いません。
卒業、
立派に育っての、
巣立ち、だと思っています。
今後のMASAの動向についてはここでも書いていこうと思っていますし、
街で見かけたら声を掛けてやってくださいね。
尚、MASAをご指名いただいていたゲストの皆さまにはご迷惑をお掛け致しますが、
MASAが開業できるまで和田が一度カルテを引き継ぎ、責任を持って担当致します。
これまで通りご来店いただけたらと思います。
宜しくお願い致します。
マサユキ
14年間
本当に
ありがとう
取り急ぎご報告まで