numero102
前回の続きです。
今回は流行りのナチュールワインについて。
ナチュールー=無添加ワイン、と思われているかたも多いと思いますが、
実は、違うのです。
ナチュールワインというのは簡単に言うと、
「自然農法で育てた葡萄を使用したワイン」です。
農薬や化学肥料を使わない、もしくは極力使わないで育てた葡萄で造るワイン。
大きく「ビオロジック」(有機農法)と「ビオディナミ」(生体力学農法)などに分類されます。
ビオディナミではビオロジックに加え、
「自然由来の物質を使った特別な肥料を使う」や「天体の運行に合わせた栽培を行う」
などの厳しい条件が加わります。
このようにナチュールワインの醸造は葡萄を作る畑からコントロールが必要なので、
生産者にしっかりとした信念と技術が必要。
そしてそれはつまり、
「ワインの完成度」という部分に現れてきます。
ナチュールという部分に重きを置きすぎてしまった結果「ワイン」としては未熟なものも、
残念ながら多いのが現状だと言えます。
以前に個人的に買って試飲したナチュールワインの場合は、
その独特の香りが強すぎてもはや腐敗臭に近く、ジュースでも無ければワインでもない。
いくらナチュールだろうが、飲めるレベルじゃなかったんですよね。
そのワインも巷では人気があるそうで、
「それがナチュールの特徴なのです。愉しみましょう!」
なんて言われてしまえばそれまでなんだけど・・・
ふうむ・・・
ナチュールはノンフィルターで瓶詰めされることが多く、
通常のワインよりも濁っているのと、特有の香りがあるのが特徴です。
ビオ臭と呼ばれるこの独特の香りが苦手な人も沢山います。
実は自分もそうでして、このビオ臭が強いとどうしても美味しく飲めない。
だから正直言ってナチュールワインはあまり好きじゃありません。
ですが、
自然農法への信念だけではなく、高い醸造技術でナチュールワインを造っているワイナリーも、
もちろんあります。
そういうワイナリーのナチュールは本当に美味しい。
ビオ臭も強く感じないし、感じても決して嫌じゃないレベルにまとまっています。
味わいもとても奥深く、通常のワインより奥行きもあります。
但しそれでも早めの抜栓やデキャンティングなど、飲む前の少しの「お世話」が大切です。
da rezzoでは「無添加ワイン」を取り扱う予定はありませんが、
そんな「完成度の高いナチュールワイン」を販売しています。
そして飲み方についても素人ながらアドバイスしています。
ナチュールワインが好みというかたも、気軽に相談してください。
本当に美味しいナチュールワイン、提案出来ます。
画像も美味いナチュールの白。