numero107
小学6年生の頃。
学校で作った七夕飾りの短冊に書いた言葉をはっきりと覚えている。
「料理人になって皆に料理を作って食べさせる」
あの頃から飲食には興味があって、TVの料理番組ばかり見ていた。
だからこの頃から料理はそれなりに知識として頭に入っていた。
将来は料理人になるのだろうなと自分も周りも思っていたくらいだ。
一人暮らしを始めた大阪の専門学校時代。
隔離施設のようなワンルームマンションでの生活。
もちろんキッチンは「キッチン」などと呼べないように狭かった。
冷蔵庫も備え付けで小さな箱でコンロも一口の電熱コンロ。
だからとは言えないが、カレーや炒め物程度の物しか作った記憶はない。
就職して神戸で暮らし始めた頃。
部屋は少し広くなったものの、日々のレッスンで帰りが遅くなることがほとんどだったので、
ここでも料理をした記憶はまったくない。
上京して神戸時代の友人とルームシェアをしながら暮らし始めた頃は2LDKの部屋だった。
キッチンもちゃんとした家庭仕様。
ここでもカレー程度だった気がする。
そうやって考えると、思うほど「調理」が好きなわけではないのかもしれない。
一体いつから今のように食への関心が強くなったのかというと、
東京でのサロンのボスに色々な飲食店に連れて行ってもらったのが一番大きい。
鮨屋、イタリアン、ホテルのBAR、街の居酒屋、etc・・・
食べるのが好きだったボスのお供という形で、本当に沢山の店に連れていってもらった。
*ボスが一人で行きづらかっただけというウワサもある
それが食への関心を高めてくれたきっかけだろう。
えらいことしてくれたもんだ(笑)
ちゃんと料理をするようになったのは東京時代の後半。
通っていた銀座のイタリアンレストランと料理好きの家内の影響。
ただ料理と言ってもパスタ専門。他にはほとんど手を出さなかった。
だから決して「料理が上手」なわけではない。
最近、趣味を通じて知り合ったかたがいる。
単身赴任でこの地方に来ているそうだ。
これがまた「料理」に対する知識と関心、そして好奇心がとてつもなく強い。
もちろん食べることもそうですが、作ることへの熱もスゴイ。
仕事終わり毎週のように自分で蕎麦を打ったり、料理を楽しんでいる。
週末は家族のいる自宅に帰って料理当番だそうでプロ級の料理を作る。
そして趣味で収集しているというワインと日本酒と一緒に愉しみ、
その料理をSNSで更新している。
ワインも300本を超えるセラーに入りきらないものが廊下に箱で転がっているらしく、
自作の蕎麦を食べさせていただいた時にも持参してくれて、貴重なワインを飲ませてくれた。
*下記画像がその蕎麦。美味かった、、、
そのかたは自分で打った蕎麦を場末にある知る人ぞ知る隠れ家居酒屋に持ち込み、
毎週のように試食会として振舞う会をしていて、そこへ呼んでいただいた。
食への価値観が合う人とはとても楽しく食事が出来ますよね。
そしてその食事も「誰と食べたか」「何を話したか」で楽しさや美味しさも変わります。
自分はそれと同時に「料理やお酒について」もしっかりと語りたい。
料理やお酒について価値観や意見を話せる、共有できる食事はもっと楽しくなれるから。
そのかたとはそういう話しも出来る、貴重な知り合いです。
影響を受けているのでしょうな。
最近、少しづつ料理をすることへの熱も沸いてきました。
パスタ以外の何か、作ってみようかな。
ふむ