numero387
村上春樹
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これはもう「儀式」という類になりつつあるな。
ボクはその届いたばかりの、まだ新書の独特な匂いがする村上春樹の新刊を
手に取るでもなく、ただじっと眺めていた
ふと気が付くと犬のルカがこちらをじっと見つめている
「またあの世界に行くのかい?
反対はしないけど、賛成もしないよ。
キミだって分かっているだろ?
そこに行くには、深く暗く狭いところを通らなくてはいけない」
犬は目で話すのだ
「ああ、分かっているよ。
ボクだってあんなところは通りたくない
だけど、行かなければいけない。
そんな気がするんだ」
スンスンというクーラーの音が静かな部屋に響いている
このところの暑さは尋常じゃない
古くなったクーラーは適正な室内温度を保つのにちょっとしたコツがいる
心地良い温度と湿度は難しい
暑くても寒くてもいけない
犬のルカにとってのそれも考えないといけない
これはとても重要な任務だ
時計を見たら午後1時をまわっている
そういえば朝から何も食べていない
どうりで腹が減っている
冷蔵庫の野菜室を開けてミニトマトを取り出し、ヘタを取る
一つ食べてみると小ぶりだがとても甘い
それでいて野生的な味もする
この時期にしては旨いトマトだ
大きめの鍋に湯を沸かし、どっさりと塩を入れてスパゲッティを茹で始める
茹で上がるのを待つ間、あらかじめトマトソースを作る
潰したニンニクをオリーブオイルでじっくりと加熱し、
鷹の爪も加えて香りと辛みをしっかりとオイルに移す
これもちょっとしたコツがいる
焦がしてはいけない
焦がしたら全て台無し
重要な任務だ
充分に香りが移ったらミニトマトを入れて軽く潰しながら加熱する
塩、そしてほんの少し砂糖を入れて煮詰める
これで即席のフレッシュトマトソースが出来上がる
茹で上がったスパゲッティをソースの入ったフライパンに入れ、
オリーブオイルをひと廻し加えたら、スパゲッティとソースがとろっとするまで乳化させる
仕上げに、皿に盛って釜揚げシラスをたっぷりと乗せる
あとは冷えたロゼワイン(勿論イタリアワインだ)を開けて一口飲めば
ボクは一人でイタリアまでランチに行く出ることができる
スパゲッティを頬張りながらテーブルに置いたままの村上春樹の新作をじっと眺める
それはまるでルカの目のようにボクに何かを語りかけてくる
今はまだ読む時ではない
爽やかな初夏の日差しと暑さの隙をついてボクの心の中にそんな言葉が飛び込んできた
そういうことか
これから来る本格的な暑さ
そして村上春樹という「深く降りていかなければいけない世界」。
それらはどちらも、
好奇心だけでやり過ごせるような「事象」ではないのだ
窓の向こう
初夏の遠い空には真っ黒な雲が広がりつつあった
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村上春樹さんの新作長編が届きましたので、
久しぶりに「村上春樹風」に「まわりくどーく」書いてみました
(あ、AIは使用してませんよ)
村上春樹小説を読んだことがないかたには、そりゃあもう鼻にツク文章でしょうな
失礼しました。。。
氏も恐らくこれが最後の長編?かな?(年齢的に)
もう1作くらいいけるのか?
これまでの長編は全て読んできたし、短編、エッセーも結構読んできたので、
内容うんぬんよりも「儀式」として引退作まで読みたいと思います
まだ読むモードに入らないのですが、、、
ふむ

