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COLUMN

numero140

 

趣味だったキャンプには二年以上行けていません。

 

コロナ禍に入ってロードバイクという新しい趣味を見付けてしまったというのもあるけど、

娘が中学生になり、クラブ活動に反抗期、塾、etc、、、

出撃スケジュールがまったく合わなくなった、というのが一番大きな理由。

 

キャンプを始めたのは10年前。

まだ今のようにキャンプブームではなかったし、周囲にもキャンプをしている人はいなかった。

当時、キャンプ用品を取り揃えたアウトドアショップも近隣にはなく、

アドバイスをもらえる人もいなかったので、ネットや雑誌を元に情報を集め、

数年かけてギアを買い集めては少しづつ出撃体制を整えてきた。

 

いざ実際にキャンプを始めてからも「いらなかったな」という物もあれば、

「使い勝手悪いし、ちょっとダサいし、買い替えだね」という物もあったりと、

デザイン性と機能性が両立したギアを見付けるのになかなか苦労した。

 

5,6年掛けてようやくスタイルも確立し、ギアも落ち着いた頃に娘の中学入学とコロナ禍。

 

テントも二種類持っていたが一つは知人に譲り、もう一つはストック。

アウトドアチェアやテーブルは、自宅BBQなどに使用。

シュラフ(寝袋)や焚火ギア、アウトドアテーブルやコンロなどは納屋で眠っている。

買い集めたギアの数々は今や「災害用」になってしまった。

 

山、川、海、

自然との距離が近い地方生活。

美しい自然の中をロードバイクで無心になって走っている瞬間、ふと想う時があります。

 

「小さな村の物語イタリア」というBS番組。

人生という運命に抗うことなく、その場所を愛し、その場所に敬意を持ち、

その場所に住む人達を大切にし、その場所の自然に寄り添い、

ごく自然体に暮らしているイタリアの村の人々。

 

現状に不満を持って嘆いたり、上を見て競争心を奮い立たせることをしないでも

とにかく今、この時を静かに暮らせていることに心の底から感謝すること。

 

経済の奴隷から解放されている人達の決して裕福ではないながら、

とても素直な暮らし、心が豊かな暮らしそのものが映し出されます。

 

「海外の、しかも村の話しだろ?綺麗事だ」

確かにそうかもしれないけれど、最近、

それだけで片付けられない自分がいることに、走っていて気が付きます。

 

自分はどうだ。

どんな想いで日々を生きている?

何かを手に入れる為に生きているのだとしたら?

何かとは?

 

物?

お金?

地位?

名誉?

肩書き?

 

人より優れていたい?

認めてもらいたい?

優位に立ちたい?

成功したい?

成功とは?

 

夢?

夢とは何だ?

夢を実現?

 

幸せ?

幸せとは?

 

決してイタリアの田舎街の人々のような暮らしがしたいというわけではないけど、

あの人達のように生きていけたら、、、

 

自然豊かなこの地方。

走っていたらそんなこと真剣に考える瞬間があります。

 

 

キャンプもいですけど、ロードバイクもいいですよ。

何だか走っている時はとても素直になれる気がします。

走っている時は、、、

 

ふうむ

 

 

 

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